2015-16AWあれこれ

そういえば2015ベストバイ書いてなかったな、と思うも2016年は1月も終わりかけ。さすがに遅すぎ感あるのでこの秋冬のファッションに絞ってみる。

と言っても最近のトレンドとかランウェイ情報とか細かに追っているわけでもないので、あくまで個人的感想。

 

①ニットいろいろ

もともとニットは好きだけど、今季はざっくりローゲージから繊細なハイゲージまで幅広く楽しめている。

andersen andersenらへんのフィッシャーマンセーターが持ち上げられてるのもあってか、ざっくり(場合によってはややもっさり)した暖かさ重視なニットを着るハードルが下がっているのが大きい。クリーンで洗練された今季ものを探すのももちろんだけど、この類であれば、古着で味があるもの、一癖あるものを探すのも楽しい。

(ARN-000008) ANDERSEN-ANDERSEN (アンデルセンアンデルセン)AD-009 SEAMAN 7GG

また、タートルネックの流行(毎年言われてる気もするけど、昨年から今年にかけてかなり本格化しているように思える)も外せない。1枚でシンプルに 大人っぽく着てもいいし、インナーに持ってきて、アンサンブル的にニットを重ねたり、柄物を重ねたり、あるいはやや厚みのあるシャツを重ねてみたりと、レ イヤードも楽しい。

買ってよかったものは、無印良品の洗えるタートル×2(安価でレイヤードのベースにもなる)、jun okamotoのカラスニット(身頃のカラス模様が派手すぎず雰囲気良し。アームがリブニットになっていたり、背がケーブル編みになっていたりと凝っているのもいい。このブランドはカジュアルで緩めのサイズ感の服が多いけれど、適度に大人っぽさも備えていて好き)、古着のシェットランドニット(茶だけれども複数色が混ざっており綺麗、首元も詰まっておりしっかり暖かい)、margaret howell×john smedleyのカーディガン(定番のチャコールグレーをセールで。半額でも結構したけれど)あたりか。今季の買い物はニット率が非常に高かった。

着る服を選ぶのにまずニットから、という日が多くなった。

 

ツイード素材

暖かみがあってこれぞ冬服という印象があるので好き。上述のニット群との相性も良いためついつい取り入れたくなる。定番のジャケットにウールパンツ、カジュアル寄りな日はガウンなども着る。今季新しく買うこともなく、持ってるものでおおよそ満足しているけれど、ツイードジャケットに関してはひとつ問題がある。今持っているのはstephan schneiderヘリンボーン柄で、暖かみもありながらスマートできれいなシルエットなのだけれど、インナーにざっくり厚めのニットを持ってくると窮屈になることがある。もともとツイードはとても暖かいので、中に着こめば余程寒い日でない限りコート要らずの着方ができる(比較的暖かい地域では、だけども)。そういう着方をするには、もっとゆったりとしたボックスシルエット寄りのゆとりが必要なのだ。ハリスツイードとかBrooksBrothersとか、あのあたりになるだろうか。そんなツイードジャケットを、次の冬あたりには欲しいと思う。

 

③冬小物

一頃はFaliero Sartiあたりの巻き物が流行って、夏以外はってぐらい市民権を得ていたこともあったように記憶しているけど、どうあれ寒い季節にストールを巻くのがださいと見られる日は来ないだろう。個人的にも巻き物好きなので、寒さの到来は嬉しい。ふんわりと首回りにボリュームを持たせる巻き方が多かったけれど、スーツやジャケットに合わせる場合に、Vゾーンにボリュームを持たせるように前に結び目をつくる機会が増えた。目立つところなので、上質なものを選びたい。

被り物も、やはり寒いとニット帽の出番が多い。ウールで厚みがあり、シンプルなものを被っており、特に不満もなかったけれど、最近カシミアニットを試着して、そのふんわりした軽さからは想像できない暖かさに感動した。veroneさんおすすめのジョンストンズをいつか買いたい。

(ジョンストンズ) JOHNSTONS HAD00060/CASHMERE KNIT CAP[カシミアニットキャップ]UNISEX[LT.GREY]

 

④白シャツ

シャツ、特に白シャツは消耗品だと言われる(突き詰めれば一生ものなんて存在し得ないので、どんな服も消耗品と言えるのかもしれないけれど、それはさて置き)。どう頑張っても汚れが目立ってくるし、仕方のないことだ。だけど一方で、ぱっと見て、良いものを着ているかがわかりやすい服でもある。顔に近いところに襟が映るし、潔い白は形を際立たせる。財布には痛いけれど、いいものを着たいと思う。

そんな考えのもと、2枚購入した。1枚は比翼仕立てで小襟なミニマムな作りのシャツ(某ショップのシャツメーカー別注品)で、とにかくベーシックなものだしジャケパンくらいの格好にも使えるので便利。もう1枚はmargaret howel lのもので秋冬仕様の厚めの生地、インナーに薄手のタートルネックニットを着こむという独特な着こなしが提案されていたもの。意外とこれは奇抜というよりは品があり、嵌まればすごく畏まったかんじさえする。貧乏くさい話だけど、半アウター的ポジションで着ることによって汚れにくく、消耗しにくいという利点もある。この2枚はどちらも重宝している。

 

⑤その他雑感

おそらく流行っているであろうものについて。鍔広のハットは、頭が大きくて背も足りないとなると相当難しいと思い被ってみる気も起きず。チェスターコートは、いよいよ街に溢れてきた感があるけれど、天邪鬼を発揮するかと言えば、2年前に買ったsacaiのそれはまあ堂々と着ようかぐらいに留まる。ただ、スーツ上に着られるようなフォーマル感あるものについては、別物として興味がある。すぐに欲しいわけではないけど、気にはなる。スニーカーは、NBには然程興味はないけれど、徒歩移動の多い身としてはあの見た目ですごく歩きやすいというのは気になるところ。ローテクならsolsのモノトーンタイプが欲しい。ジェンダーレスについて。そういうテイストがトレンドに挙げられるらしいけれど、消費者の側では2極化するんじゃないだろうか。即ち素直にユニセックス的なものを取り入れる傾向と、それに反発し(とまではいかずとも受け入れられずに)男性的なものを取り入れる傾向と。個人的にもはや少年的とか中性的とかいう言葉が似合う相貌ではないので抵抗感があるというのと、スーツスタイルを重視せざるを得なくなったというのもあり、そういうものはこれまで以上に選べなくなるように思う(大枠はそうでも、その内部で部分的に取り入れるという方法もある?)。いずれにせよそのあたりはじっくり考えないと、客観的に見られた像との間に悪いギャップが生まれそうだ。

 

冬ももう1月余り。春の買い物を考えるのもいいけれど、寒さ真っ盛りの今、どう着るかを楽しみたい気持ちが強い。